某避難所のお話。
19:15 市職員より「避難所集約計画」について説明会が行われました。
中央区以外の情報は得られませんでしたが、それによると、現在45箇所存在する中央区の避難所を、3つに集約するという話。
名目は、「避難生活が長期化している方の保護、生活環境の改善」とのこと。
個人的には、小中高校など、学校関連の避難所は早期に閉鎖するべきだと考えています。
また、消防署や警察署など、災害時に動かなければならない機関も、避難所としては適していないでしょう。
しかし、他の公共機関の避難所を閉鎖し集約することは、余震の続く現段階では少し早すぎるのではないでしょうか。
しかも、避難者の快適性や保護などの名目であるのならば、少し勘違いしているのではないかと思えてなりません。
まず、避難所は住居ではないのですから、快適である必要などありません。
早く避難所生活を脱却したいと思わせる程度が丁度良いと思います。
次に、各避難所の現状は、避難者自らが選択し、自然に調整された結果であること。
そして、新たな災害発生時の避難者受け入れ可能数の問題があげられます。
例として、某避難所の場合、震災発生当初の避難者数は700名を超えていたとの情報がありますが、現状の某避難所は、2F部分への避難者受け入れが出来ない状況であり、今回の避難所移転計画に沿った400名を収容した場合、新たな災害発生時には、避難所として対応出来ない状況となるのは明らかです。
また大きな地震が発生した場合、震災当初と同じように、某避難所を目指し避難する方は多いでしょうが、その避難者に対し、「この避難所は、新たな避難者を受け入れられることは出来ません」と、ドアを締めるのでしょうか?
結果的にその方々の避難が遅れることや、移動に伴う渋滞などのリスクも考える必要があるように思います。
現在、某避難所では徐々に避難者数が減り、現状の人数に落ち着いてはいますが、これはすべての問題が解決したからではありません。
仕事のために危険を承知で自宅へ戻る方や、避難所として車を選択し、駐車場や公園生活をしておられる方も多いですし、とりあえず何でも良いので安全と思われる賃貸物件を確保し、自前で避難所を準備する方も多いです。
つまり、実際の避難者数は避難所にいる人の数よりも遥かに多いのですから、避難所の数のみを見て集約するのは、余震の続く現時点では、メリットよりもリスクが高いように思えます。
今回の計画を単純に考えると、閉鎖される42の避難所と、キャパ一杯に詰め込み、新たな災害発生時には避難所として機能しない3つの避難所を作るということ。
役所として、管理、把握は大切なことでしょうが、役所としてやるべき重要なことは、今後何かあった場合に柔軟に対応出来る環境作りではないかと思います。
避難生活が長くなる可能性のある者に対する配慮は有り難いことですが、震度3程度の余震が続いている状況で、まるでもう大きな地震は発生しないという前提で計画されているような「避難所集約計画」では、素直に従う気持ちにはなれません。
5/02/2016
□ 避難所集約計画 □
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