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4/02/2016

スタビリンク交換


スタビリンクブーツが切れていたため交換しました。

スタビブッシュやスタビリンクブーツは、切れていても車検は通る!という話を聞いたことがありますが、自家用小型貨物への構造変更で、新規ラインを通すので、冒険は避け素直に交換です。

しかし、前記事に書いたように、問題がありましたので、ちょっとした冒険になりそうです。




1つ目の問題。

ステップワゴンを購入したときの点検では見逃してしまったタイロッドエンドブーツ裏側のヒビ。


パーツも発注していませんし、土日はパーツの入手も難しいです。

明日、また考えてみますが、既に臨時ナンバーも借りましたし、とりあえず不合格覚悟で月曜日は車検を受けるつもりでいます。

パーツとしては、ブーツ単体ではなく、タイロッドエンドごと発注しました。
ハンドルガタや遊びが大きいなどの不具合は感じませんが、既に20万km近く走行している車両ですし、ピロボールの寿命も近いことでしょう。


2つ目の問題。

パワースライドドアの作動不良。

作業場所(平な広い駐車場)へ移動する際、走り出した途端にビーーー。
停車するとブザーも鳴り止み、ブレーキを離すと、またビーーーー、とブザーが鳴る。

メーターインジケーターには何も表示されず、半ドアやパーキングブレーキの引きずりでもない。

パワースライドドアのアクチュエーターの作動不良くらいしか考えられなかったため、スライドドア内張りをバキバキと外しチェックしましたが、よくわかりません。

しかし、特に何もしてないのですが、再確認では鳴らなくなってました。

こんな不具合が1番困ります。

原因が特定出来れば修理すれば良いのですが、原因不明でいつ再発するかわからない状況では、安心して乗れません。

しかも、タイロッドエンドブーツに関しては、不具合覚悟で車検を通す冒険が出来るレベルですが、流石にビーーーと鳴りっぱなしの状態で車検を受ける勇気はないです。

ここは何らかの対策をしておきたいところ。



とりあえず、今日の作業のメイン、スタビリンク交換を進め、あとで考えることにします。



まず、現状確認。

左のスタビリンクのブーツ部分が切れていて、小さなギャップなどでカタカタと音が出るのは分かっていましたが、どうやら右も切れていたようです。

まずは右、


そして左。



作業自体は単純な交換ですから難しいことはありませんが、コツやテクはありますので、紹介します。


まず、スタビはシナる。(ここ重要)

「柔能く剛を制す」相手に対しては、力ではなくスピード、つまり打撃で対応するしかないのですが、スタビリンク交換に、一般的なサイズ・形状のインパクトレンチが使えるようなスペースはありません。


ならば、シナらせなければいい。


スタビリンク右側の交換作業画像ですが、センターのヘックスをシナる側に当て、動きを規制します。


いくらレンチに力を掛けて緩めようとしても、スタビがシナるだけで緩まず、レンチを振れるスペースが無くなるだけですから、センターのヘックスのハンドル部分をロアアームなどに当て、シナろうとするスタビの邪魔をさせます。
※回り止めとして使うのではなく、シナり防止として使う

このようなレンチの掛け方が出来れば、スタビリングナットとの勝負は勝ったも同然。
あとは、レンチを大きめのハンマーで、優しく数回シバキ倒すだけ。


左側の場合、このように、センターのヘックスのハンドルを、(画像には写ってませんが)スタビ自体に当て、シナリを規制し、大きめのハンマーなどで、レンチを下から叩く。


下から叩くのは難しいので、数回叩いても緩まない場合は、レンチをジャッキで抑え、


ここを叩く。
※叩きにくいので上側を外してあります


実際に叩く場合は、銅ハンマーなどをあて、銅ハンマーを叩きます。

なお、スタビリンクの上側のナットは十分なスペースがありますし、シナリの影響がないので、普通に回り止めするだけで緩むはずです。
このため、作業順序としては、スタビリンクの下側から作業します。
※先に上側を外してしまうと、スタビのシナりが大きくなり下側の作業性が更に悪くなります


叩いても緩まないときは潔く諦めてプロに任せましょう。




組み付けに関して注意する点は、スタビリンクは、両輪が設置した状態で締め付けることが基本とされていることです。

しかし、タイヤが組んであっては作業が出来ませんので、ロアアーム下に馬をかませ、ゆっくりとジャッキを降ろし、ジャッキがフリーになるギリギリて止める状態で締めるのが楽だと思います。
※ジャッキを降ろしてしまうのは危険です


ただし、基本を超えた応用として、ジャッキで上げた状態で、小難しいことなど気にせずに本締めしても、さほど問題はありません。
スタビリンクの中身はピロボールで、ブッシュとは違い回転方向にも曲がり方向にも自由度がありますから。
※アーム類は1G状態で締め付けなければブッシュ寿命が短くなりますし、まともに動きません(ブッシュもサスの一部です)


左、



右と、スタビリンクの交換出来ました。


軽く走らせて見ましたが、カタカタかカチャカチャの異音も無くなり、動きもしなやかになりました。
見た目はただの細い棒ですが、考えていた以上に良い仕事をしているようです。


右側のみですが、新旧の比較です。





今回使ったスタビリンクは純正部品ではありませんが、ブーツがワイヤー留めのタイプで、とても作りの良い部品でした。
メーカー名は良くわかりませんが、箱には「555」「MADE AND PRINTED IN JAPAN」と書いてあります。






今回のスタビリンク交換で掛かった費用

・スタビライザーリンク : 2360円x2
・ラジエターキャップ(1.1) : 660円
・送料 : 500円

すべて、ハッピードライブヤブモトさんで購入しました。


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