前回、IPv4の基本設定は完了しました。
今回は、HGWに接続し、動作確認と詳細設定を行います。
HGWとの接続前に、DDNS攻撃の対象になるとの噂がある Ubiquiti-Discovery-Service を無効にしておきました。
※Ubiquiti Device Discovery
$ configure
# set service ubnt-discover disable
# set service ubnt-discover-server disable
# commit;save
# exit
さあ、はじめましょう。
ER-Xのeth0にHGW、eth1に設定用PC、eth2にスイッチ、eth4に無線APを接続しました。
HGW ー ER-X
+eth1 ー 設定用ノートPC
+eth2 ー SW ー Printer
+eth3 ー PC
+eth4 ー 無線AP ~Wi-Fi~ ノートPC
ここで問題発生、というか勘違い。
前回、eth3とeth4をタグVLAN対応として設定しましたが、肝心の無線APがタグ付きフレームを認識出来ないようです。
おまけで付いてきた無線ルーターに何を求めてるんだ?という話で、普通に考えればおまけAPがタグに対応している訳が無いのだけど、最近設定していたタグ対応無線APと、以前動作確認したおまけAPの記憶が混ざり、おまけAPも対応していると思いこんでしまったようです。
計画通り進めるには、タグ付きフレームを受け取ることが出来るスイッチを、eth4と無線APの間に入れる必要があるのですが、目的さえ果たせれば良いので、ER-X側の設定を変更しました。
※eth1~eth3をvlan10、eth4はvlan20のシンプルなポートVLANに変更。
ついでに変更したeth3を含めた変更前のconfigです。
switch switch0 {
switch-port {
interface eth3 {
vlan {
pvid 10
vid 20
}
}
interface eth4 {
vlan {
pvid 10
vid 20
}
}
この部分の設定は、下記のコマンドになります。
set interfaces switch switch0 switch-port interface eth3 vlan pvid 10
set interfaces switch switch0 switch-port interface eth3 vlan vid 20
set interfaces switch switch0 switch-port interface eth4 vlan pvid 10
set interfaces switch switch0 switch-port interface eth4 vlan vid 20
ゴミが残ると困りますので、不要な設定を一旦削除し、再設定します。
$ configure
# edit interfaces switch switch0 switch-port
# delete interface eth3 vlan vid 20
# delete interface eth4 vlan pvid 10
# delete interface eth4 vlan vid 20
# set interface eth4 vlan pvid 20
# commit;save
# exit
$ reboot
これで、eth4に繋いだ無線AP(DHCP)は、192.168.20.0/24が割り当てられ、その無線AP経由で接続する機器も、192.168.20.0/24が割り当てられます。
結果、WAN側と、LOCAL側の192.168.10.7へのアクセス以外は制限されますので、当初の目的は果たせます。
※無線APは、ER-X VLAN20のDHCP設定で固定割当(192.168.20.4)にしました。
簡単にテストしてみました。
テスト用PCは、eth4 ー 無線AP ←に、Wi-Fi接続した状態です。
>ipconfig /renew
接続固有の DNS サフィックス ......:
リンクローカル IPv6 アドレス ......: ***************************
IPv4 アドレス..............: 192.168.20.90
サブネット マスク ............: 255.255.255.0
デフォルト ゲートウェイ .........: 192.168.20.1
期待通り、VLAN20の自動割当範囲が割り当てられました、OK。
>ping 192.168.20.4
ER-Xで、DHCPの固定IP設定を行った無線APへのping、OK。
※無線AP本体はDHCPで自動割当
>ping 192.168.10.7
Firewallで許可している内部プリンターへのping、OK。
※テストプリントにて実動作の確認済
>ping 192.168.24.1(WAN側 GW)
WAN側GWへのping、OK。
WAN側GWへのトレースも当然OK。
※MEC光は、DS-Liteの設定が完了するまでは、IPv4環境で外部に出ることは出来ません。
以下はFirewallで制限されているので通らなくて当然、通ったら困ります。
>ping 192.168.24.2(ER-X eth0)
要求がタイムアウトしました。
>ping 192.168.10.1(192.168.10.0/24 VLAN10のGW)
要求がタイムアウトしました。
ER-Xのすべてのポートの動作を確認するため、様々な機器を色々なポートに差し替え、ER-X側に期待通り認識されるか確認しましたが、接続ポートによるVLANの切り替え含め、しっかりとHWaddressが取得出来ています。
若干認識が遅いかな?と思われる事もあったため、環境が安定した後の状況によっては、各VLANインターフェースにProxyARPの設定を入れることも考えます。
$ show arp
Address HWtype HWaddress Flags Mask Iface
192.168.10.7 ether **:**:**:**:**:** C switch0.10
192.168.24.1 ether **:**:**:**:**:** C eth0
192.168.20.92 ether **:**:**:**:**:** C switch0.20
192.168.20.93 ether **:**:**:**:**:** C switch0.20
192.168.20.91 ether **:**:**:**:**:** C switch0.20
192.168.20.4 ether **:**:**:**:**:** C switch0.20
192.168.20.5 ether **:**:**:**:**:** C switch0.20
192.168.10.91 ether **:**:**:**:**:** C switch0.10
192.168.10.90 ether **:**:**:**:**:** C switch0.10
192.168.10.95 ether **:**:**:**:**:** C switch0.10
IPv6設定時の変化点を把握するため、現時点でのインターフェースとルーティング情報も載せておきます。
$ show interfaces
Codes: S - State, L - Link, u - Up, D - Down, A - Admin Down
Interface IP Address S/L Description
--------- ---------- --- -----------
eth0 192.168.24.2/30 u/u WAN
eth1 - u/u
eth2 - u/u
eth3 - u/u
eth4 - u/u
lo 127.0.0.1/8 u/u
::1/128
switch0 - u/u LAN
switch0.10 192.168.10.1/24 u/u vlan10
switch0.20 192.168.20.1/24 u/u vlan20
$ show ip route
Codes: K - kernel, C - connected, S - static, R - RIP, B - BGP
O - OSPF, IA - OSPF inter area
N1 - OSPF NSSA external type 1, N2 - OSPF NSSA external type 2
E1 - OSPF external type 1, E2 - OSPF external type 2
> - selected route, * - FIB route, p - stale info
IP Route Table for VRF "default"
S *> 0.0.0.0/0 [1/0] via 192.168.24.1, eth0
C *> 127.0.0.0/8 is directly connected, lo
C *> 192.168.10.0/24 is directly connected, switch0.10
C *> 192.168.20.0/24 is directly connected, switch0.20
C *> 192.168.24.0/30 is directly connected, eth0
とりあえず、以上でIPv4設定は完了ですね。
え?デフォルトゲートウェイの設定無くね?と突っ込まれる可能性を考えて補足しておきますと、IPv4のまま外に出ることはないので、現時点ではいらないんじゃないかな?と思っています。
DS-Lite設定時に動作を見て、必要ならば設定を追加することにします。
え?デフォルトゲートウェイの設定無くね?と突っ込まれる可能性を考えて補足しておきますと、IPv4のまま外に出ることはないので、現時点ではいらないんじゃないかな?と思っています。
DS-Lite設定時に動作を見て、必要ならば設定を追加することにします。
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